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~殻を破ろう、隣人になろう~令和3年度「修養会」

10月28日(木)、エンカレッジコースの修養会が行われました。

修養会は、一日神様とともにあり、み言葉に耳を傾けて自分の生き方・あり方を見つめる、仙台白百合学園のとても大切な宗教行事です。

新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、今年度はオンラインで、例年より時間も短縮して実施しました。

今年の修養会のテーマは「殻を破ろう、隣人になろう」です。

パイプオルガンの奏楽に始まり、マスールによる講話、「みことばの祭儀」と続きます。

第1講話では、「善きサマリア人のたとえ」と、ミュージカル俳優の山崎育三郎さん・演出家の宮本亜門さんのお話から、「隣人」とは何かを考えました。

 

私たちは、精神的にも肉体的にも、様々な障壁(バリア)に囲まれています。

誰かの、何かの隣人になることは、勇気をもってそのバリアを破ることだと学びました。

山崎さんの「怖いところにしか新しいことはない」という言葉がとても印象的でした。

 

第2講話では、「種まく人とオリーブの木の話」、「総合的エコロジー」の開放性と解放性について考えました。

地上に芽吹くことを怖がっていたオリーブの種に注がれる、種まく人と天の父の温かなまなざし。

「自分を必要としてくれる人がいる」と知ることで、オリーブは勇気をもって地上に顔を出しました。

そして、神様との調和、自分自身との調和、自分と他の全ての被造物との調和を表すのが「十字架のしるし」であり、総合的エコロジーの考え方に繋がっていきます。

 

修養会後半は、「み言葉の祭儀」です。

事前に録画した祭儀を見ながら、分かち合いの時を持ちました。

2名の生徒が、奉仕者としてそれぞれ聖書朗読・ロウソクの点灯を務めてくれました。

例年のように、とはいかないものの、祈りの時間を共有できたことはとても幸せなことです。

本日の修養会での学びが、生徒たちの心にいつまでも残り、行く道を照らす光となることを願います。